::おまけ::




 一方の帰り道。

「あれ、青峰君。そんなもの持ってましたっけ」
「あ? あぁ、これ?」
「あま、あまさけ…?」
「〈あまざけ〉なのだよ、バカ神」
「なんか赤司がお茶買った時におまけで貰ったらしくってよ、ちょっと飲んでみたけど僕には合わない、っつって、俺に寄越してきた」
「まぁ、赤司君にはちょっと甘すぎるのかもしれませんね」
「つったって、俺も飲まねぇけど」
「じゃあ俺が貰う!」
「てめぇにゃやらねぇよ! つかおめぇまだそんだけも食いもん持ってんだろうが!」
「食い物と飲み物は別だろうが!」
「あぁ!?」
「…よく分からない喧嘩なのだよ」
「二人とも酔ってるみたいですね」

 …本当に酔ってるのは、また別の人。





 夏祭り編、おわり





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