ずっとずっと送信中ラブコール

[ 気付いて、マイハニー! ]



To 真田先輩
Subject 無題
すみません
急にメールして
でも、ぜんぜん
睡魔が訪れなくて…
From 真田先輩
Subject Re:
別に良い
しかし、だったらメールじゃなくて
直接会いに来ればいいだろう
To 真田先輩
Subject Re2:
すっかりその考えは
綺麗さっぱりなかったです
でも先輩がそう言ってくれるなら
進んでいきますけど^^
From 真田先輩
Subject Re:Re2:
そうは言ってない
まぁ会った方が
会話はスムーズだろうがな
To 真田先輩
Subject Re2:Re2:
スムーズですが
気移りしちゃいそうですね
デザートが自らお出迎えですか
凄いお誘い
From 真田先輩
Subject Re:Re2:Re2:
お前は何を言ってるんだ(-"-)
To 真田先輩
Subject Re2:Re2:Re2:
すみません
気を悪くしちゃいましたか
ですが
少しも気づかないんですね
From 真田先輩
Subject Re:Re2:Re2:Re2:
別にもう良いが…
ところで、何の話だ?





「うーん」

 真田先輩からの文面を見て、思わず唸る。
 惚けてるんじゃなくて、本当に分からないんだろうなぁ。
 そう言う人だし。
 天然だし。

「僕が一生懸命考えてるってのに」

 報われない。
 でも、教えてはやらない。

「自分で気づいてくださいね」

 さてさて、折角の恋人からのお誘いだし、早速会いに行こうかな。

「今日は気づかなかった罰として、寝かせてあげないよ」

 パチン、とケータイを閉じる。
 ベッドに放り出す。
 足音を消して。
 向かいの、部屋へ。





 何時か僕の言葉を思い出して、見返して、そして気づいたらいいよ。
 本当に頭のいい人だもの。
 何かが文面に隠れてると言えば、きっときっと見付けてくれる。

(僕の「すきです」という言葉の、オンパレードを)





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 20100201
〈その時僕が隣にいれば最高なのに。〉





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